2008年6月27日金曜日

6月27日 ②

6月27日金曜日
この世をば
わが世とぞ おもふ
望月の かけたることも なしと思えば
たしか藤原道長がその昔、己の権力の在り様を月の満ち欠けに例えて詠ったものだったかと
うらやましいです、その強きな姿勢。
ふと 船待ちながら思い出しました
そこで一句
貨物船
どうして来ないの
アクタウに
君がこなくちゃ
ぼくションボリ
見事なくらい弱気、道長との関連性は皆無ですね
駄作だけど 今の僕の心境をシンプルに物語ったものに仕上がったと自負させてください
これまで駆け抜け、騒ぎ倒し、笑い転げた日々とは打って変わって、静かな毎日が続いていて、
これまでの旅を、そしてこれからを考えるよい時間となり、内面世界にどっぷり浸かってます
物価は高く、毎日朝昼兼用の飯はバナナとヨーグルト、夜はビールとパンと缶詰といった質素な食事。
わびしい食事は心もわびしくさせる、という考えが自論ですが今は、それでも
「船に乗れるかもしれない」という希望が持てているだけで耐えられます
心は静かに波打ち高鳴っているわけですよ
アクタウにこなければその可能性すら見つけることが出来なかったのだから。
今週日曜日を最終日とし、もし船が来なかったら羽ばたかせていただきます
それでもいいですよね?陸路じゃないけど。。。 許してください
それではまたまたー

6月27日


おっさんとなかよくなり
ビールご馳走になって

馬にも乗って

  
体育すわり 
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the world's end




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6月24日 @アクタウ 


6月24日@アクタウ 二日目
前日(23日)は足が棒になるくらい町を歩いた。
その目的は二つあって、貨物船に乗車するための情報収集と、ある旅人から教えてもらった遺跡へ行くための手段を探すためだ。
今回はその遺跡巡りについて。
町の全ての旅行会社に行って、値段を聞いたところ一番安いので350$もかかり、その金額に途方にくれ、一時は諦めたのだけれど、現在お世話になっている町で唯一の貨物船のチケットを扱っているオフィスのオーナーが、僕を可愛そうに思ったのか知り合いに電話をしてくれ250ドルで連れて行ってくれた。
当日は悪路続きの大地であいにくの悪天候、それでも全て見て回ることが出来た
特によかったのはShakpak-ataという場所で 荒涼とした大地に突如として現れる切り立った崖の中にその地下モスクはあり、10世紀に彫られたという彫刻、壁画は保存状態も良く、感興をそそられた!大地にのしかかる重たい雨雲はまるでそこが世界の果てであるかのような錯覚に陥らせ、ツアーを彩る良いスパイスとなった。
次は、その世界の果て&道中の風景を紹介。






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雨のオーロラ

6月22日
死んだような大地を雨の衣が包みこんだ




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6月21日 @列車内


6月21日@列車内
奇数日に発売されるアクタウ行きの列車のチケットは21日、23日と共に完売していて、いつチケットが手に入るかわからないと言われた。
いやいや、それでも僕は行かなければならないのです
朝の6時過ぎに一日一本アクタウ行きの列車は来ます
行きました、駅、バックパック背負い駄目もとで。
そしてむりやり乗車。
各車両ごとにいる駅員のうち、一人と賄賂の交渉をする。
言い値15000テンゲ(140ドル)から6000テンゲまでディスカウトに成功!(定価は4000テンゲ)

ここから、長い過酷な50時間の列車旅が幕を上げた。。

案内された、場所はベニヤ板を敷いた2畳くらいのスペースが二段、そしてその上に荷物置き場のある、狭い、風通しの悪い場所だった。
そして男は僕にこう言った、

「ここに8人から10人で寝てもらう」
「・・・ハイッ?」

どうやら僕と同じ理由で乗車した輩がほかにもいるらしい。
日中の車内は40度近くまでになる
肌と肌は触れ合う
汗は滴る
空気は淀む
時間は僕をもてあそぶかのようにゆっくりといじらしく進んだ
密入国するときって、こんな感じなのかな・・とか体育座りしながら弱気になった。
でも人間は環境に適応するように出来ていて、二日目は幾分か慣れ、車窓からうつろう風景と、ほかの輩との食事を楽しんだりする余裕が出来た。
列車がアクタウに着いた23日、早朝。
新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込む。
太陽はまだ眠たそうにうなだれ、夜の闇と入り混じり、空は優しい色で滲んでいた。
とうとう、着いたんだ、アクタウに!
今まで下車したどの町よりも期待に胸が膨らんだ





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6月20日@トリキュスタン


6月20日@トリュキスタン
アルマティから列車に乗ること20時間、港町アクタウまで一気に行くことをやめ
適当に途中下車
地図や情報は僕のガイドブックにはほぼ皆無な町なのでさぐりさぐり歩いて、頭の中の白地図を埋めていくのは意外と楽しいもので時間はあっというまに過ぎていった
一日で歩いて廻ることが出来るこの小さな町ではバザールを冷やかしに行ったり、夕日に照らされるモスクを眺めて過ごしたりとのんびり。
夜は同じ宿に来た、日本人女性とカナダ人男性の夫婦と一緒に夕飯を食べながら談笑
弁護士の彼は日本語がぺらぺらで、日本愛好家でもありました
「高円寺はイイヨね、大将(駅前の焼き鳥や)サイコウ」と懐かしむその表情は中央線に住み着く人々と同じ哀愁が漂ってました。
再会は大将で乾杯です!よき出会いに感謝!




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2008年6月17日火曜日

6月17日 火曜日

僕にとって深刻な問題が発生しました!
ブログのタイトルからもわかるように僕の旅は基本的に
陸路を選ぶことをモットーに西へ西へ進んでいく、
そんな中旅の前前半戦として楽しみにしていた
~カスピ海、貨物船で横断しようよ~プラン
が今、もろくも崩れ去ろうとしている。

船、もう出てないんだって!
理由は、船よりそこから出ている飛行機の方が
安く、早く、と便利で、自然と船の需要が無くなった、とのこと。


そんなの、あんまりじゃないですかァ!楽しみにしていたのにィ!!

それでも、僕は行くよ、船をひたすら待ちに、港へ行くよ。

せめて浮かびたい、カスピ海。


一週間待っても来なかったら、僕はアゼルバイジャンのバクーへ羽ばたきます。
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徒然と。

たまには、文章だけで思いを綴らせてもらいます。
テーマは「忘れられない体験、乗り越えた瞬間」

高校時代陸上部に所属していた僕は、大会総合優勝のためのポイントゲッターとして活躍していた。

中でも「槍投げ」は実力を発揮し、県大会入賞を果たしたこともあった。
その槍投げは、実にタフガイが集まる種目で、奥深い。
槍が手元から離れ、着地するまでの間、みな、これでもか!
というくらい叫ぶ。

「どぅぅぅぅあらぁーーーっしゃーいっ!!!!!」
「ぶるぅぅぅぅぁっだぁーーーーーーい!!!!!」
「あぺらぱっ」
といった感じに。

飛距離を競うのではなくヘルツ(HZ)で順位が決まる。
実に奥深い種目なんです。

僕はそれに断固拒否感を持ったため、
いかに声をださずに飛距離を出すか、という一点に集中した。
でもかならず「フッ」という吐息が漏れてしまう、そんな自分をいつもふがいなく思い、
大会終了後、一人トイレで泣いたりもしていた。

アホか。

ええ、アホです、暇です。雨のアルマティ。モウスコシ続けていいですか?

その槍投げにはもちろん「女子の部」というものがあって、可憐な乙女たちが
、すごく可憐な乙女達が、ユニフォームがはちきれんばかりの筋肉とともに槍を持つ。
その出で立ちは、ギリシア神話に出てくる神々のようで、神々しかった。直視できなかった。「ふん、どぅばっ!」と叫ぶ神々を直視出来なかったんだ。
もしそうしたら、メデューサの呪いの様に石化してしまうのではないかと恐れたからだ。

いやしかし、愚かかな、人間の欲望は尽きることはなく、怖いもの見たさに僕は神を直視した。
「ふん、どぅばっ!」
の「ふん、」と神が叫んだ瞬間。

神の脇の下からのぞくメデューサが僕を捕らえた。


僕は石化した。

知らなかったんだ、女性のメデューサの存在を。
知りたくなかったんだ、その生命力を。

石化した僕は、神に「ナイス、槍投げでした」とか「お疲ッシタァ」とか気の利いたことが 言えなかった。

それだけが陸上に対する心残りだといっても過言ではない。


旅は、そんな僕の傷を、ゆっくりとゆっくりと癒してくれた。


僕よりすね毛の濃い女性。

思わずフレディ!
と呼びたくなるくらいの腕毛を携えた女性。


こち亀風の眉毛の女性。


少しずつレベルが上がっていく中で僕の経験地も確実にたまって行った。
そして昨日、
僕は出会ったんだ、神様に。


口ひげをはやした、神様に。

その瞬間、僕は許された!と思った。
全てのしがらみから開放されたんだ!と 悟った。

今なら、言える。
槍投げのメデューサに。


「いい毛してるね、トリートメント何使ってるの?」
と。


ここまで読んでくれてありがとう!

2008年6月13日金曜日

6月10日


ひゃっほーーーーーう!!!!!!
この日は陶芸家のシュー、デイビット達と共にタシュケントの語学学校いって来ました。
生徒の90%が女性らしく、まさにそこはパラダイスでした。ぼくらテンションあがりまくりで、片っ端から一緒に写真とりました
たまに現れるこの大仏マスクは、日本の友達から餞別としてもらったもので、いつでもどこでも大活躍。
ありがとう!!!
夜は、陶芸家夫妻、旅人たちと楽しく食事しました♪
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6月9日 何曜日?

こんちわ。
タシュケントに戻って来ちゃいました。
この日はひょんな出会いからウズベクの陶芸家宅に訪問することに
作品は一つ一つ丁寧につくられ、ひとつとして同じものはなく
見事なものでした。
曾おじいさんから続くその技術を生かし、月に一度カザクをはじめとした
隣国に売りに行くそう。
昨年結婚をした彼らの間には12月に第一子が誕生する予定です。
その子のためにもたくさん栄養を取らなきゃ、未熟児が生まれる!
という自分ルールを作り、用意された馬鹿でかいプロフ全て平らげました。

げぷっ






右側はサマルで出会ったデイビット。ハリウッド映画の造形美術を(?)やっているそうで感受性豊かな僕とは非常に波長が合いました、猥談で。彼のエロエイティブに乾杯!
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目の保養にどうぞ。



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6月5日 @ブハラ

ブハラは、サマルカンドよりも旧市街の建物が綺麗に残った小さな小さな町です。
すごくのどかで、のんびり出来るのだけどあまりいい思い出ありません
yellowを差別する宿主と喧嘩をし追い出され
飯を食ったチャイハナでは高額請求をされ(もちろん正当な額しか払ってませんが)
バスに乗れば、お前のバッグは人間一人分の料金だとしつこく金をせがまれ
金、金、金
いらいらは募り、わたしもういやになりました。
でも、いいこともありました。
ビシュケクで出会った旅人との再会です。
その日は彼女たちと地元のヤングメンと宴。元ウズベキスタンのレスリングチャンピョンが
「俺はひじを壊して引退したんだ、でも強いんだゾォー!」的なこと言って
輝かしい功績を写真で見せてくれました。

特定の友人に日ごろからレスラーキャラとしていじられる大野、
負けてられません!!
ここでやらねば誰がやる!!

てことで勝手に日本代表として挑みました、元チャンピョンに!

【腕相撲 国際大会】

開催!!!


               


          

 ッハイ!遺跡お腹いっぱい!これ以上西方面行くのやめてタシュケント帰ります

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